2009年7月10日金曜日

援助交際とトヨタ

 日本自動車販売協会連合会などが6日発表した6月の車名別新車販売ランキングによると、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」が2万2292台(うち3代目「プリウス」が2万1192台)と、エコカー(環境対応車)ブームに乗り、軽自動車を含む総合ランキングで初めてトップとなった。総合ランキングでは、低価格を武器にこれまでスズキの「ワゴンR」など軽自動車が首位の常連で、軽以外の普通車(登録車)がトップに立ったのは07年12月のホンダの「フィット」以来1年6カ月ぶり。

 総合ランクの2位はスズキの「ワゴンR」の1万6185台、3位はダイハツの「ムーヴ」の1万4935台で、いずれも軽自動車だった。ホンダのHV「インサイト」は8782台で7位。プリウスの勢いには及ばないものの、2月の発売以来、月間販売目標の5000台を大きく上回り続けて好調だ。

 5月18日発売の3代目プリウスは、世界最高水準の燃費や、最廉価モデルの価格が2代目より約30万円下がったことで話題を呼んだ。国のエコカー減税やエコカーへの買い替え補助も追い風となり、5月の販売台数は1万915台(うち3代目プリウスは1万196台)と、軽を除く登録車部門では初登場でトップに躍り出た。軽を含む総合ランクでもワゴンRやムーヴに続く3位だった。

 3代目プリウスの受注は6月末で20万台を超えており、国内新車市場では当分、プリウスの勢いが続きそうだ。

ホンダ憎しで値段を下げた結果、20万台の予約ってことらしいですが、クラウンが半減、ヴィッツもカローラもダウンで、販売台数は3割近いダウンですね。不況の割には日産は前年同月8%台のダウン、ホンダはむしろ少しアップってところです。
プリウスだけ取り上げて報道するとトヨタの一人勝ちって感じに見えますが、不況の影響を最も深く受けているのは間口を拡げ過ぎたトヨタです。客も半年も待ってる間に下取り車の値段がダウンするなどヘンテコなことが起きてしまいます。残存価格ゼロの車に乗ってるな人ならイイですけどね。
インサイトが189万円にしたことからプリウスの値段を下げた、これが契機で流れが変わり、クラウンなどの旦那仕様の車の時代が終わっちゃった感じですね。そうなると旦那仕様で成功してこなかったメーカーの方が影響が少ないってわけです。

昔、従兄弟が勤めていた船外機メーカーの社長が「日本は戦時中にジェット機を飛ばしたんだ、だからアメリカより偉い」って騒ぐのを聞きながら、「ドイツが1937年、イギリスが39年頃、アメリカは41年秋、日本が1945年夏だったかな」なんてターボジェット機の初飛行を時期を考えたことがあります。

好都合な情報だけ流すと、ニュースのニュアンスが全く変わりますね。株主さん気を付けましょう。